5代目☆AIUを広め隊 2021!

全国の皆さんこんにちは‼ パンフレットやホームページなどでは伝えきれないAIUの魅力を、生徒の視点から見て発信する学生団体ー それが、AIUを広め隊です‼ 今年度でこのブログも5代目となりました‼ 年を重ねるごとにさらに魅力を増していく、今全国の中で大注目の大学、AIUこと国際教養大学って何?と疑問に思っているそこのあなた‼‼‼ 愉快で個性的な隊員たちが、そんなあなたのためにブログを書いちゃいます☆ You should be reading!!

わっぱ、卒論で詰んでるってよ

またまた登場のわっぱです。前回の過去記事掘り起こし企画だけだと、サボっただろうと思われそうなので、ちゃんと自分の記事も書きます。(笑) 課題で絶賛詰み中のため、投稿時期が遅れたことはご容赦ください。切実に寝たいです…

さて、留学から帰国後のAIU生は、非常に忙しくなります。就活や日々の授業に加え、取り組まなければいけないのが📚卒業研究📚です!

「え、AIUに卒論あるの?」と思ったそこのあなた!残念ながら、世間から「専門性がない」と言われがちなAIU生も、卒論から逃れることはできません。

ただ他の日本の大学と比較して感じるのは、AIU生の卒論は特殊であることです。一般的に使われる「卒論」や「ゼミ」とは若干異なる部分があり、この微妙な違いを説明するのが非常に難しい!そして、あまり公開されている情報がない!広め隊のブログでも卒論の登場頻度は少なめ…

というわけで、今回はAIUでの卒論(通称セミナーペーパー)についてご紹介します。リベラルアーツを学ぶと言われているAIUの卒論ってどんなん?と気になる方は是非ご覧ください。卒論セミナーのシステムがGS課程とGB課程で若干異なるのですが、今回は僕が所属しているGS課程についてお話します。GB課程は、また誰かがやってくれることを期待(笑)

 

そもそもGS課程とは何ぞや、という説明は大学HPにお任せしますが、AIU生は留学申請前(主に2年生~3年生の間)にグローバル・スタディズ課程またはグローバル・ビジネス課程の専門分野から1つ選択します。2021年度からは、新カリキュラムが施行されるため、グローバル・コネクティビティ領域が加わります。

 

そして、GS課程を選択した学生は、更に所属するセミナーを選択することになります。GB課程とは異なり、GS専攻の学生は、留学中に卒論に直結する課題(後述)に取り組むため、留学前までにセミナーを決める必要があります。

現在、GS課程では9つのセミナーが開講されており、学生は第3希望まで理由と共に申請し、配属が決まります。

セミナーの主なトピックは以下の通りです。(2020年7月現在)ちなみに、僕は⑥のセミナーに所属しております。なんの宣伝やねん

① International Relations and Foreign Policy

② Childhood, Reform, and the Globalized World

③ East Asian International Relations: Past & Present

④ Korean Studies and the Globalization

⑤ Seminar in South East Asia

⑥ Topics in European and political studies

⑦ International Communication

⑧ Conservation and Sustainable Development

⑨ Seminar on Resilience

 

これらのセミナーが他大学の「ゼミ」に近いものになります。しかし、1年間の留学がカリキュラムに含まれていることから、通常のゼミとはかなり異なるシステムです。

ざっとした特徴を挙げてみますと…(あくまでも、僕の主観と他大学についての限られた情報を基にしております。)

 

🖊そもそもゼミでそんなに集まらない

一般的なゼミといえば、2、3年生の頃からミーティングがあり、定期的に研究テーマに関する意見交換やゼミ全体での活動をすることが多い印象があると思います。しかし、本学ではセミナーとしてしっかり集まるのは留学帰国後の1学期のみです。留学中に、セミナーペーパーで書こうと考えている分野の専門書を2冊読み、book reviewを書くという課題がありますが、基本的にセミナーの教授とメールでのやり取りになります。セミナーのメンバー全員が定期的に集まるのは、実際にペーパーを執筆する1学期だけです。セミナー生でプレゼンや調査、ディスカッションを行うことはあまりありません。

「これってどうなの?」と思う人もいるかもしれませんが、個人的には、AIU生は他大学のゼミのような少人数でのディスカッションやプレゼンを普段の授業から行っているので、全ての授業がゼミのようなものなのかなとも感じます。講義堂で行われるような大規模な授業は数えるほどしかありませんし、わざわざゼミとしてやらなくても同じだけの力は鍛えられている気がします。

 

🖊セミナーペーパーのテーマ・研究の進め方は基本的に自由

大学によっては、教授の専門分野から大きく外れるテーマを選択できなかったり、ある程度研究の道筋が決められていたりする所もあるようですが、AIUセミナーでは、基本的に学生が主体となって、テーマや研究方法を考えます。セミナーにもよりますが、「この先生だからこのテーマじゃないとダメ」といった縛りはあまりないです。例えば、僕の所属している「Topics in European and political studies」では、移民・難民関連の研究と、食の国際化に関する研究をしている学生が共存しています。(笑) 

自分で問題意識をもった事柄に対して、自分なりのアプローチをするという思考過程が重視されている印象を受けます。他大学と比較すると、「研究室」としての伝統には欠ける部分があるとは思いますが、学生自らの意思で課題を見つけ、異なる視点から検討した上で解決策を導き出すというAIUでの学びの集大成ともいえる研究になっていると感じます。

 

🖊セミナーペーパーは基本的に1学期で書き上げる

 留学中にペーパーの本文を書き始める課題を課す担当教員もいらっしゃるようですが、基本的に1学期で、テーマ決めから最終提出までを行います。大学によっては、丸々1年間かけて執筆できるところもあるようですが、AIUでは4カ月(しかも今年は春学期開始が遅れたので実質3か月半ほど)で全ての過程を終わらせなければなりません!そのため、タイムマネジメント力が問われますし、「研究」として極めようとすると時間が足りないなと感じる人は多いと思います。僕も、今まさに結論部分を書きながら、もう少し色々リサーチしたかったな、ともどかしい気持ちになることもあります。

それでも、自分で問題意識をもってテーマを設定し、自分なりのアプローチ法を考えて、論文という成果物にまとめるというプロセスはしっかりと経験できます。よくよく考えてみれば、所謂「研究」の方法論に関して全くの初心者である学部生が、そこまで専門性の高い論文を書くことはできないんですよね。大学というのは、基礎的な思考力や問題解決能力、発信力等を身につける場所であって、より高度な知識を学ぶのであれば、大学院に進む必要があります。このように捉えると、研究の基礎過程を自ら考えながら取り組むことのできる本学の卒業論文は、決して「浅い」ものにはなっていないと思います。

特に、AIUで学ぶとされる「リベラルアーツ」は、アメリカではLiberal Arts Collegeという教育機関で行われており、卒業後は専門大学院(law school, medical school, business school等)に進むことを前提に設置されています。ただ、日本では修士課程以上の学歴が活用しづらい社会が出来上がっていることもあり、特に文系で専門大学院に進む人がまだまだ少ないため、「専門性がない」と言われがちになってしまいます。

 

ざっくりとAIUセミナーの特徴を挙げると、こんな感じですかね~。

さて、全ての授業がオンライン化された今学期に卒論セミナーを履修した僕の経験談としては…

📅4月第4週~5月第4週 

週2回のセミナー:研究の基礎的な進め方(リサーチクエスチョンの立て方、仮説、研究方法等)についてリーディングを参考に学びます。それと並行しながら、各自で自分のテーマならどのように進められるかを考えていきます。この段階で、どこまで研究の見通しを立てられるかが勝負です。特に、春学期に執筆する場合は、GW中に参考文献を探し出せると尚良し。

 

📅5月第4週~6月第1週

個別チュートリアル担当教授と個別に、テーマや進め方について発表し、アドバイスをいただきます。僕は、「日本の地方自治体における多文化共生政策」というテーマで執筆しております。またまた大それたテーマを打ち立てて自爆

 

📅6月15日

1st ドラフト締め切り日:全体4000語以上のうち、1000語を超えることが目標。Methodology(調査方法)の項目まで書けていれば優秀という印象を受けました。

 

📅6月第3週~第4週

グループでのPeer review セッション:セミナー内でグループに分かれ、それぞれのペーパーを読んだ上でのアドバイスや疑問解消を行います。今学期は、特にオンラインミーティング以外は、個人作業の傾向が強いため、久々にセミナーの同期達と話せたことが特に刺激になりました。

 

📅6月第4週~7月末

原則個人作業で、必要に応じて、担当教授と面談を行います。僕も、数回先生にお願いして、各1時間程お時間をいただきました。

AIUの教授陣は、どんなにお忙しくてもお時間をとって下さるので、本当に有難いです。僕は、今学期、未熟ながら教授のリサーチアシスタントを務めており、個別にお話する機会が多いので、AIUの教授陣の多忙ぶりに改めて気が付かされました。特にオンライン授業の中でも、対面時に近いクオリティの授業内容を提供できるかを本当に親身に考えて下さっていて、申し訳ない気持ちになりました。ニュースを見ていると、学生のためなのかというオンライン授業の模様が伝えられていたりするのですが、それと比較すると、AIUはかなり恵まれていると痛感しました。学費が高いとか言ってごめんなさい

 

📅7月30日

セミナーペーパー提出!!! 17時までにオンラインフォルダを通じて提出します。この締め切り日は、セミナーごとに異なるようで、僕のセミナーは比較的遅い方みたいです。あと、セミナーによっては研究内容のプレゼンがあるようです。

 

という訳で、僕は現在、7月30日の締め切りに向けて盛大に詰んでおります。(笑)

今日で結論部分で言いたい内容の下書きは終わったので、明日その部分を清書し、全体の見直しを行えば完成予定だと信じたいです。徹夜はしないことが目標なので、明日は朝からパソコンの前にかじりつきたいと思います。(笑) 僕のようになりたくない方は、計画的に進めましょう。

計画的に進めていたはずなのですが、「ケーススタディの選び方はこれで問題ないか」や「何故この調査方法をとるかの説明は十分か」といった点に時間をとりすぎて、肝心の考察部分があまり捗っていませんでした💦 研究において「自分の進め方の妥当性」を証明することは本当に大事なのですが、そこに慎重になりすぎたのは今回の反省点です

 

ひとまず今日のところはここで終わりにして、明日完成に向けて頑張りたいと思います~。

受験生の皆さんも、例年とは異なる状況の中、不安も多いかと思いますが、睡眠は必ずしっかり確保しましょう!他の隊員も書いてくれていますが、体調管理や息抜きも立派な受験勉強の1つです。特に、自宅待機期間が多い今年は、いつも以上に精神的に堪えると思うので、リフレッシュ時間も大切に!残念ながら、コロナの感染が再拡大していますので、一人一人の意識を高く、健康には十分気をつけてお過ごしくださいね。

以上、相変わらずまとめる能力が成長しないわっぱがお送りしました~。