5代目☆AIUを広め隊 2021!

全国の皆さんこんにちは‼ パンフレットやホームページなどでは伝えきれないAIUの魅力を、生徒の視点から見て発信する学生団体ー それが、AIUを広め隊です‼ 今年度でこのブログも5代目となりました‼ 年を重ねるごとにさらに魅力を増していく、今全国の中で大注目の大学、AIUこと国際教養大学って何?と疑問に思っているそこのあなた‼‼‼ 愉快で個性的な隊員たちが、そんなあなたのためにブログを書いちゃいます☆ You should be reading!!

あいつ今何してる?~10期伊達さん~

あいつ今何してる?」シリーズ第二弾!今回のゲストは伊達さんでーす!!

隊員が少なく広め隊が存続の危機に晒されていた時代、つないでくれたのが伊達さんです✨今こうして活動できているのも伊達さんのおかげですね!

 

今回はインタビューではなく、実際に記事を書いてくださいました😊

ありがとうございます!

 

★伊達さん's Profile★

・10期

・出身:北海道

・留学先:フランス

・職業:コンサルティング

 

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「社会人5年目のジジくさい所感」

 

東京の地に腰を据えてから今月で4年と4ヶ月になる。もはや秋田と留学先のフランスで過ごした4年間よりも長くなってしまった。なにものにも代えがたい貴重な4年間は、忙しさや疫病に揺れた社会人生活に追い抜かれていった。それでも、中身の濃さと自分へのインパクトという意味では、どれだけの月日が今後流れても、決して負けることはないのだろうと思う。その4年間は大樹となって私の中に根ざし、根となり幹となり枝となり、葉をつけ、花を咲かせている。

 

2013年4月、国際教養大学10期生として私、伊達は北海道伊達市から新千歳空港へと向かい、見たことのないプロペラ機に乗り、秋田空港へと降り立った。大学へと向かうシャトルバスにはおそらく留学生のボランティア。説明は英語で、こまち寮の場所が聞き取れず、B棟のトイレで清掃員のおばさんに聞いて寮までたどり着いた。人口3万人、外国人などほとんどいない北の湘南で生まれ育った私は、海の向こう側にある思想や人種や景色に興味を抱いて雄和の地へ。部屋にいたアメリカ人とは身振り手振りで会話した。授業の課題も聞き取れずクラスメイトと確認し合った。ミーティングやディスカッションでは発言するためにカンペを作ったりもした。想像以上に辛い大学生活だなと、文字に起こして改めて思うが、辛いと思ったことはほとんどないようにも思う。それはたぶん、沢山の友人ができたからだろう。

 

こまち寮の友人の部屋に行って電気ケトルでつくる豚骨ラーメン(うまかっちゃん)はうまかった。深夜のITルームに住み着く友人とは自然に仲良くなった。1日で秋田のラーメンを何杯食べれるかの検証もした(F氏は9杯食べた)。23時から始まる飲み会に、24時から始まるグループワーク。何回やったかわからない鍋会。たまるスミノフウォッカの瓶。学祭ではじゃがバターの露店もした。四年次に有志で演劇もした。AIU Shopのおにぎりは塩鯖がうまい。4年生にもなると宅飲みにひと手間加えだす。ウイスキーの飲み方の研究をしたはずの私は社会人2年目にテキーラ・マエストロの資格を取った。回転寿司屋の「すのや」には何度も行ったし、サイクリングターミナルのご飯が混ぜご飯だったときは3杯くらい食べた。酔うと掃除機で友達を吸うヤツがいて、酔うとガムテープをつけて上裸でブレイクダンスするヤツがいて、朝起きると他人のグロビの玄関で勝手に寝てるヤツがいて、誕生日ドッキリが渋滞していて、論文の書き方(APAスタイル)をクラスの9割が無視して教授に怒られて、History of Scienceの合同勉強会はいつも深夜のITの右前の方で、、、書き出すとキリがない。

 

東京という街は想像通り味気はないなと思う。終わりの見えないビル、ビル、ビル。人は多く、街も駅も多い。老舗の居酒屋の把握しきれないメニューのように、「何か」が溢れている街。新卒では経営コンサルティングの会社に入ったが、止めどなく変わるクライアントにプロジェクトメンバーにと(なんなら勤め先も一度変えた、同じくコンサルティング業界だが)、職場関係で心を開ける関係性のある人は、片手で数えるくらい。

「土日にはなにをするんですか?」会話に詰まった社会人の常套句。

「友人と遊びます」私の常套句。

「どういった関係の友人ですか?」返しの常套句。

「大学の友人です」今でも変わらない回答。

卒業から4年経って、プライベートの楽しい時間のほとんどはAIU生が絡んでいるような気がする。就職先(勤務先)の多くは関東が多く、フットワーク軽めの学友たちはわりと何にでも行くし、なんでもする。

ゴルフを始める人が多い。接待もそうだが、単純にハマる人も多い。カメラも始めた。沼にハマるのはほんの数人。スキーにも行く。田沢湖に行ってる人もいる。私も行きたい。野球観戦も盛んにする。愛知県民はドラゴンズ愛がとてつもなく強い。ファイターズは、もう少し頑張ってほしい。マラソンもした、山登りもした、フェスにも行った、エヴァもみた、餃子も作った、ディズニーにも行った。どれも10期生との、卒業後の思い出。

街で東北物産館を見かけると足を止める。稲庭うどんとか買ってしまう。無意識的に、秋田、東北に気が向くようになった。甲子園も秋田代表の応援をする。

4年も経つと既婚者も多い。子持ちも増えてきた。転職も、もはやマジョリティだ。みんな何かに悩んで、それでも前に進んでいる。自分なりの答えを出して、前に進めるのがAIU生だ。

また、AIU生といえば宅飲み。東京に来ても忘れない。時に誰かの家で、時にAirbnbで、少し大人になったなとも思いつつ、かつての雰囲気を楽しむ。ウォッカはもう、正直厳しい。

 

社会人というやつは、聞いていた通りキツい部分がある。学業には自分自身の責任しか伴わないが、仕事にはセーターにまとわりつく毛玉やポリスチレンみたいに色々な責任が伴う。身体的にも精神的にと辛いことも多く、体調を崩すこともあった。周りの友人もそれなりに苦労を抱えて生きていると思う。もし、AIUの友人達がいなかったら、と思うと少し身震いする。それくらい貴重な友人たちに巡り会えたということだ。

 

仕事。そう、社会人の義務みたいなものだ。憲法かなにかで定められている。世の中には星の数ほど仕事の種類があるが、我々は16年程の学業という、仕事とやらとは一線を画している領域の経験値から一つを選ばなくてはならなかった。それは非常に困難な作業だった。国際教養学部には、専門性がほとんどない。特定領域への興味関心も高くないし、特殊な技術も深淵たる知識もない。とっかかりに聞いたことのある企業にエントリーをし、あの手この手で志望動機を乾いた雑巾のような頭から絞り出した。その作業が苦痛だった。私は、一つに絞りたくないからこの大学を選んだのだから。何がしたかったわけでもない。内浦湾の先に、津軽海峡の先に何があるかも知らなかった私は、純粋な世界への興味関心だけでこの学部を選んだ。「何かをしたい」は「何かを知った」先にあるものだと、思っていた。4年後を見据えてはいなかった。目の前に夢中だった4年次4月の私は、1年後に迫った就職に、大きな壁を感じた。

「何がしたい?」社会がぶつけてくる理不尽な質問だ。

「世の中をよくしたい」絞り出した回答はこれでしかなかった。これ以上、具体化はできない。あれもこれもやってみたいから。大学で学んだことを一般化すると、これに尽きると思うから。

課題というものはヒトが欲望と生存本能を持つ限りなくならない。それはどこにも存在するし、いつでも存在する。なにが課題か見極め、どう対応するかを考える。どの授業でも共通して行うソレは、どの業界でも共通して行うコンサルティングという生業と近しいものを感じた。

リベラルアーツというのは、古代ギリシャ時代から言えば自由7科(文法学、論理学、修辞学の3学+算術、音楽、天文学、幾何の4学)というらしい。AIUは専門性が薄く、おもに3学に関する技能の習得に重きが置かれていると思う。3学の部分は要するに言語とロジカルシンキング、そしてコニュニケーションともとれるが、これらはAIU生が無意識的に(むしろ強制的に)訓練されているところで、世の中から評価されていることの最たる例なのではないか。そして私のいる総合系コンサルティング業界において最も求められる能力ではないかと思う。多くの多様な関係者がいて、関わる分野はすぐに変わって、論理的に考える必要があって。AIUにいた時のように新しいことを次から次へと勉強して、あーでもないこーでもないと頭を悩ませることが私にとって楽しいことであると、4年間働いてみたいま、しみじみと感じるのである。

今こうして振り返ってみて、私生活も、仕事も、AIUでの経験にかなり支配されているのだなと思う。それが絶対にいい!と言いたいわけではないが、私に対してそういう結果をもたらしてくれたあの4年間は、何にも代え難いものだと痛感する。ただ、時が経つというのは怖いもので、私も一社会人になってできることも増えれたけれど、どこか性格も考え方も変わってきてるかもしれない。それは悪いことではないけれど、必死にAIUを目指した浪人の1年間と、必死に生きたAIUでの4年間を忘れないようにしていきたい思う。初心にかえる、というヤツだ。今回の記事の件も、そういう意味では振り返りをするいい機会であった。私にとって広め隊はAIUの記憶を呼び起こす、一つの重要なキーとしての役割を持っている。この団体は停滞期も多かったし、私自身も手を離しそうになったダメな隊長であったが、今こうして7つも下の後輩がリードし8つも下の後輩が引き継いでいっている。

改めてブログを読んでみて、未来のAIU生だけでなく過去のAIU生にとっても意味を持つのだなと感じる。今この活動を引き継いでくれている後輩たちには感謝しかない。かつてないほどの精力さを持って活動をする今の現役生たちをみて、忘れそうになっていたあの頃の気持ちを思い出させられる。若い子たちに負けるには、私はまだ歳を取らなさすぎる。

 

10期隊長 伊達

 

 

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