AIUの大学院を紐解く!!~英語教育実践領域~
こんにちは!テディベアです🧸
愛知で久々にテニスをしました🎾一回地元を離れてみるとやっぱり地元っていいなって感じますね:)
さて今日のトピックは、「AIUの大学院について」です!
これ本当は夏休み中に出したかったブログなんですけど、秋学期は雑務に追われているうちにあれよあれよと過ぎ去り気づけば2022年になってしまいました😂
AIUのことはたくさん紹介されてきたけど、大学院に触れるのは初めてじゃない??ね??ようこそ新たな1ページへっ!(テンション大丈夫そ?)
--------------------------------------------------------------------------------------------------
院生も学部生と同じようにAIUのキャンパス内で学びます。グラデュエートハウスと呼ばれる院生専用の学内アパートで生活しています。
修業期間は2年、終えると修士の学位を得ることができ、4月はじまりと9月はじまりがあります。
AIUの大学院には3つのコースがあります。
①英語教育実践領域 (ELT)
②日本語教育実践領域 (JLT)
③発信力実践領域 (GCP)
今回は①英語教育実践領域で学ぶ私の友達にインタビューしてきました!
<本日のゲスト>
まるこ
・山口県出身
・中学の英語教員を4年間経験したのち、AIUの大学院へ
・現在大学院2年生
まるちゃんは私のEAP時代のクラスメイトです。「大学院で学ぶ前に、半年間EAPクラスに入って英語力を高めなさい」とのことで縁あって私のクラスにおりました。高校生卒業したてほやほやの私たちにとってなんと心強かったことか...! 最近はEnglish Villageの活動で関わっています。
ポール
・北海道出身
・アメリカに留学していた
・日本の子供たちの役に立ちたい→英語科教員になろう→AIUの大学院へ
・現在大学院1年生
ポールは教員免許取得のために学部の授業も受けないといけない、ということで何度か教職の授業を一緒に受けました。ポールもEnglish Villageのつながりで仲良くしてもらってます。クセ強め。
大学院の人と友達ってどういうこと!?ってかんじですが、
English Villageやら教職やらで何かと交流があるんですよね。あら不思議。(この「教職で」ってとこがポイントだから覚えておいてください。テストに出まーす。)
今日は謎多きAIUの大学院の中でもELTについて紐解いていこうと思います🤩
※English Learning Teaching Practiciesの略。今回のブログでELTって出てきたら「英語教育を学ぶ大学院のことだぁ~」って思ってください。
どうしてELTに?
🧸:どうしてここで学ぼうと思ったの?
まるこ:
AIUのYouTubeを見て、「授業力をつけるための大学院」「英語で授業をやっている」っていうところが決め手だったかな。
🧸:じゃあ現場ではオールイングリッシュの授業をやりたいってこと?
まるこ:
うーん、私は文法とか日本語で説明した方がいいところもあると思ってるから、7割くらい英語でできたらいいと思っているかなぁ。
AIUの大学院の環境が自分の成長にはすごくいいと思いました!
🧸:なるほど!(ちなみに私もオールイングリッシュ反対派です。英語教育にはL1(母語)の効果的な活用が大事だなって思います。)ポールは?
ポール:
僕は英語教師になろうと思ったのが最近で大学でも教職関連のことは学んでいなかったんだけど、そんな素人の僕でも受け入れてくれる大学院だったからいいなと思いました!
院試について
🧸:院試ってどんなことするの?
ポール:
うちの院は院試という院試はないかな。まずApplyした後面接したよ。でもその面接もジャッジされるというよりは、この院にマッチしているかどうかを確認するような感じ。ここは専門職大学院であって研究大学院じゃないからね。
この面談で「入りたいな」と思ったから、Word4枚くらい英文で書いた志望動機と、英語資格の書類を提出したよ。
🧸:Applyに必要な英語資格ってどれくらい?
まるこ:
英検だったら1級、TOEICなら820以上とか。この英語資格を満たしているかどうかと志望動機で判断されるかな。あとは面談でミスマッチがなければあまり落ちることはないと思います。
🧸:その英語資格が結構な壁だね…
ポール:
僕はちょうどアメリカでホームステイしてたからホストファミリーに志望動機の書類チェックしてもらったかな。Zoom面談の時「めっちゃいい家住んでるね~」って言われて「アッここホストファミリーの家ですぅ~」なんつって。
🧸:そっか。ポールはコロナ禍だからZoom面談だったのね。
まるこ:
私も職場が兵庫で秋田まで行けなかったからZoom面談だったよ。
あと推薦状もいるね。現役進学者だったらゼミの先生とかから2人。現職の先生だったらだったら主任以上の先生2人にお願いしないといけないよ。
🧸:なるほど!ELTの環境に合う人を見極めるための院試なんだね~。
ELTのそもそも論
🧸:ELTの規模とか、教員経験者と非経験者の割合とか、日本人と留学生の割合とか、教えてもらいたいです!
まるこ:
今はAIUの学部出身者はいないかな。各学年春入学と秋入学と合わせて13人前後です。教員経験については学年によるなぁ。日本人の院生は結構教員経験者多め。
日本人と留学生が半々くらいです。
ポール:
中国人多いよね!!アメリカとかインドネシア出身の人もいるよ。
🧸:そうなのね!AIUの大学院の日本語教育のコース(JLT)でも中国出身の院生さんいたなぁ。AIUの大学院には3つコースがあるけど、コースをまたいでの交流はあるの?
まるこ:
必修の共通科目があるから、そこでディスカッションをすることはあるよ。Global Politics っていう科目とか、Introduction to Global Studiesとか。
ポール:
みんな大変そうだよねあの授業😅
🧸:なるほど。大学院でも少人数であったかいコミュニティになりそうだね!
🧸:質問変わりますが、どんな人がELTに向いていると思いますか?
まるこ:
実践重視だから、本気で先生になりたい人は入って良かったって思えると思う!あと、英語力を高める気持ちと自分の授業力をあげるためにちょっと厳しめの指導にも耐えられる人かな。
見守るというよりはダメっていうところははっきりダメって言われる場です。そのダメ出しが成長につながるんだけどね。
ポール:
つまりドMな人だよね。
🧸:アハハ😇まあでも学部も結局ドMな人じゃないとついていけないかも(笑)
ポール:
僕はアメリカの大学行ってたんだけど、AIUの学部生の勉強量ってアメリカの大学と一緒なんだよね。だから留学した先で輝けるんだと思うし、それを自信にしてほしいと思うよ。
🧸:なるほど。めちゃめちゃ学べる場であるっていうのは学部と院と共通している魅力なのかもね!
授業内容
🧸:ELTにどんな授業があるのか教えてもらいたいです!
ポール:
院の授業は1コマ3時間で1学期に3つずつ履修するのが基本なんだけど、今学期は社会言語学、言語学、教材の活用法を取ってるよ。
自分はこの3つ目の授業が好きかな。もともと中学校の先生やってた人が教授で模擬授業やりまくるやつ。最後の課題が理想の授業を作れっていうもので、僕は激辛ペヤングを食べるYouTuberじみたことしたんだよね😉
🧸:😂😂😂😂😂
ポール:
教員経験者・非経験者・日本人・外国人が入り乱れてこの授業を履修できたのはおもしろかったな。中国の子も日本の授業を知らないなりに模擬授業作ってたよ。『中国ではこうだったよ~』とかって。
ダイバーシティがある中でたくさん模擬授業とフィードバックを繰り返す経験ができたのはよかったと思う。
🧸:模擬授業っていうのはクラスメイトに対して50分やるの?
ポール:
クラスメイトに対して。50分のプランのうち10分を実演するみたいな感じかな。10分とはいえ、「どうしてこれを組み込んだのか」をちゃんと説明できないといけないよ。
🧸:そっか。私も教職の授業で模擬授業やったけど、学部では「模擬授業をやること」がゴールだったのに対して大学院では「模擬授業からさらに探求すること」が目的になっている感じがするな。生徒の人数も違うしね。
まるこ:
私もこの授業好きだったよ。学部卒の人は教員になる前にいい経験ができるし、教員経験者は今までクリエイティブになりきれなかった部分を見直すことができると思う。
私が大学時代には教わらなかった部分まで細かく学べるなという印象です。
🧸:まるちゃんは1年ELTで学んでみて、一番面白かったのがこの授業なの?
まるこ:
1番というのは決められないな。どの授業も『どう授業で教えるか』という問題に行きつくからね。理論とか知識を自分の中に落とし込むだけじゃなくて、現場で教えるところまで探求できるのがELTの魅力です。
レポート提出したら「もうこれ現場で使えるじゃん!」みたいな。
🧸:なるほど。机上の空論だけで終わらないってことだね!言語学とかの理論的な授業と実践的な授業との割合はどれくらい?
ポール:
理論と実践はあんまり分かれていないかな。言語学を学ぶにしても、「じゃああなたはこれを現場でどう教えますか?」っていう問いに向き合うから。理論を学ぶだけじゃなくてそれをどう使うかまで考えさせられるよ。
🧸:なんか、それが本来あるべき教職の授業のような気がする...!
🧸:話変わるけど、教育実習はどんな感じ?(何回くらい?)
まるこ:
教員経験者と非経験者で違うよ。
教員経験者→1週間くらいずつを3回
教員非経験者→教員免許を取るための実習(2週間)が1回
実習中に現場の先生の観察をして、生徒の様子を理解して、自分が授業をやるよ。事前に授業プランは組むけど、生徒の様子を見て多少変えます。
ポール:
僕は次の春に母校の高校で2週間の実習に行ってくるよ😃
🧸:ELTで取得できるのも高校の英語科教員免許だけ?
まるこ:
そうだよ。中学の免許を取るには道徳や介護についても学ばないといけないんだけど、AIUの教職ではそれを提供するのが難しいみたい。
ポール:
AIUの学部生で教員志望が少ないのも影響しているんじゃないかな。中学校教員の免許を取得できるようにカリキュラムを変えたとして、それにかかるコストと需要が見合わないっていうか...
🧸:たしかに学部生の教職履修者で教員志望は少ないなぁ。
ポール:
大学院には教員育成コースがあるのに学部生で教員志望が少ないって不思議だよね。もっと院と学部が密接になれば相乗効果ありそうなのにね。
院生は他の大学で過ごしてきたいわば『AIU生ぽくない人たち』だから、学部生がちょっとタイプの違う院生と交流するのはいい経験になるんじゃないかと思う。僕たちも学部生からもっと刺激を受けたいなって思うよ。
🧸:学部と院の繋がりが薄いのもったいない気がする...!そんな中English Villageで交流できているのはいいことだね。
最後に
🧸:これからの目標を教えてください!
まるこ:
まずは英語力をキープすること。今は日常的に英語を使える環境にいるけど職場に戻ったら多分下がっちゃうからね。あとはもっと授業の構成力を高めたいです。
ポール:
先生になった時に、あいつが英語の先生で良かったな、と思って貰える先生になる事。そのために必要な人生経験だったり、指導力の向上だったりをしていきたいです。
🧸:ありがとうございました~!!
--------------------------------------------------------------------------------------------------
ここまで読んでいただきありがとうございました!
私の友達のAIUの大学院生の皆さんはすごく学部生と仲よくしたいと思ってくれているあったかい人たちです💕親戚のお兄ちゃんお姉ちゃん感覚で話してます。(このインタビューもタメ口なのはそういうことです)
私はありがたいことに院生の方々と関わる機会がたくさんあるので、これからもいろんなお話を聞いて吸収させてもらえたらなと思います!
*おまけ*
AIUの大学院のホームページ
ELTについての詳細ページ
しょっちゅう話題に上がっていたEnglish Villageについての記事です。2020年の記事ですがコロナ前とコロナ禍と両方の活動に触れていたので引用させてもらいました。
2022年テディの初記事でした。今年もよろしくお願いします💕
テディベア